動悸・息切れ

 

あなたの心臓は大丈夫?動悸・息切れの症状を思い出してチェックしてみましょう。

自分でできる脈のチェック

  1. 人差し指・中指の2本を、手首の内側、親指側の骨と筋(すじ)のあいだに置きます。
  2. 脈が感じられるまで、徐々に強く押さえます。
  3. 15秒間で、何回脈があるかを数えてください。1分間で計算し、50~100回のあいだが正常な心拍数です。
  4. 回数とは別に、ペースが一定であるかどうかも確認します。
脈を探り当てるポイント
探り当てるときは、指で押すのではなく、置く程度にしてください。
人差し指と中指に加えて、薬指を添えると、脈の位置の見当をつけやすくなります。
強く押さえ過ぎても、逆に脈を感じ取りにくくなります。少しずつ、強く押すようにしてください。

脈のリズム

正常の場合

ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ 強さ、ペースが一定であるのが正常です。

脈が乱れている場合

心房細動
ドッ ドッ ドッドッドッ  ドッ ドッ

期外収縮
ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ

強い拍動と弱い脈が混じっていたり、途切れたりするようなら、引き続き1~2分、脈を取り続けてください。 それでも一定でない場合には、不整脈が疑われます。
医師の診察を受けてください。

 

動悸の原因

動悸とは、胸に手を当てたりせずとも、ドキドキ、ドクンドクンと心臓の拍動が伝わってくる状態を指します。 身体を動かしたとき、緊張したときなど、誰でも一度は経験したことがあるでしょう。風邪などで熱があるときにも、動悸を感じやすくなります。 ただ、心不全などの病気の症状として起こる動悸もありますので、特に思い当たる原因がないのに動悸がする場合には、一度当院にご相談ください。

動悸の原因となる主な疾患

大きく、心臓の病気を原因とする場合と、それ以外の病気を原因とする場合に分けられます。

心臓に原因がある場合

● 心不全
● 弁膜症
● 肥大型/拡張型心筋症
● 不整脈(心房細動・心房粗動・発作性上室性頻拍・期外収縮・徐脈頻脈症候群など)

心臓以外に原因がある場合

● 貧血(出血・鉄欠乏性貧血・慢性骨髄性白血病など)
● 甲状腺機能亢進症
● パニック障害
● 低血糖症
● 更年期障害

 

日常生活から考えられる原因

● ストレス
● 過剰な興奮や緊張状態(激しい労作や運動、精神的な緊張や興奮)
● カフェインやアルコールの飲みすぎ
●薬の副作用
● 脱水
●睡眠不足など・・

動悸の検査・診断

動悸を感じた時は出来る限り状況を把握してメモしましょう。

動悸を感じた時の状況
  1. 何かのきっかけがあったかどうか
  2. どのような動悸が、どれくらい続いたか
  3. 動悸以外の症状があったかどうか
  4. 脈拍数
  5. 脈拍が規則正しかったかどうか

検査・診断

医師が脈拍を測ったり、心音をきいたりしたのち、血圧測定、血液検査、心電図検査、超音波検査などの必要な検査を行います。
ご自宅で、24時間ホルター心電図を使用していただくこともあります。

心臓以外に原因があることが疑われる場合には、貧血の有無、血糖値、甲状腺ホルモンの量などを調べ、診断します。

動悸を感じる方の日常の過ごし方と対処法

経過観察となった場合にも、以下の点に気をつけてください。もし異常を感じたときには、躊躇わず、再度ご相談ください。

  1. 脈の測り方を練習しておき、動悸がしたときにはすぐに脈をとれるようにしてください。
  2. 動悸がしたときには、楽な姿勢で安静にしてください。
  3. 緊張する場面など、動悸がしそうなときは、深呼吸をしてリラックスすることを意識してください。
  4. 運動の強度は、医師の許可があった範囲内に留めてください。
  5. カフェイン、アルコールは脈を速くする原因になりますので、摂り過ぎないようにしてください。
  6. 喫煙も、脈を速くする原因になります。禁煙をおすすめします。

息切れ

息切れはからだの不調のお知らせ

運動をすると、誰でも息が切れます。ただ、ちょっとした階段や坂を歩いたときに息切れがある、以前は何の問題もなかった運動で息切れがあるというときには、心臓や肺の疾患が潜んでいる可能性があります。

息切れの原因について

心臓が原因

狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全などを原因として、息切れが生じることがあります。

肺が原因

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎などが疑われます。

息切れが気になる方が循環器内科へ診察を受けましょう

心臓や肺に病気が見つかるケースもあれば、病気ではなかったというケースもあります。
いずれにせよ、きちんと医師の診察を受け、原因をはっきりさせるということが大切です。息切れの原因となる疾患には、大きなリスクを抱えているものもありますので、気になったときには必ずご相談ください。

 

 

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