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2024.05.08

腰部脊柱管狭窄症手術記録  その 6(手術決断)

下記の状態から変化がなくなりました。

MRI検査をしたところ一年前と変化ない状態であり、手術をすると決心しました。

 

なお、脊柱管狭窄症はよくなる人が1/3 かわらない人が1/3悪くなる人が1/3だそうです。

数か月間の保存療法で効果を認めない場合や、痛み、しびれが強い場合、下肢の筋力低下や膀胱直腸障害を認める場合は手術が必要です。

 

なお、腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)では、

腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術は保存治療に比べ良好な臨床成績が複数報告されており,画像,理学所見から診断確定された不安定性を伴わない腰部脊柱管狭窄症で保存治療無効例に対しては除圧術を行うことを提案する。推奨度2(行うことを提案する) エビデンスの強さB(効果の推定値に中程度の確信がある)

補足

①初期治療としては保存治療を推奨するが,症状が重度な例では医療コストの点からも漫然とした  保存治療の継続は避けるべきである(エビデンス:D).

②不安定性や変性を伴わない脊柱管狭窄症に対する除圧術の術後 2 年成績は除圧術施行群で保存治療群に比べ優れている(エビデンス:B).

③手術治療と保存治療の差は術後 2 年以降においては経時的に減少傾向となる(エビデンス:B).

④手術治療を適応するうえで手術併発症の可能性には留意し術前に患者に説明する必要がある(エビデンス:B)

 

命に関わる病気ではないので、最終的には手術するかどうかは、本人がどうしたいかというところになるみたいです。